Pipette Vol.19 Spring 2018
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11●「臨床検査の日」に開催平成29年度の全国「検査と健康展」の中央会場は、公益社団法人愛知県臨床検査技師会(椙山広美会長)が担当し、「臨床検査の日」と重なった平成29年11月11日(土)に名古屋市「ナディアパーク」で開催しました。「ナディアパーク」は名古屋市中区栄という中心部にあり、若者が集まりやすい複合施設で、駅からのアクセスもよいことから選ばれました。当日の午前はあいにくの曇天でしたが、午後には天候も回復し、眩しいほどの日差しが差し込む中でのイベントとなりました。開会式には日本臨床衛生検査技師会宮島代表理事会長(参議院議員)、日本臨床検査専門医会登勉会長ほかが出席し、これから始まるイベントの成功を祈念しました。各イベントブースへの最終的な来場者数は、延べ2000名を超えました。●多彩な企画県民の健康に役立つ情報を提供すると同時に、予防医学に関心を持っていただき、検査に対する抵抗感の軽減と知識不足の解消を図る目的から、学術部検査研究班を中心に「検査の仕事」の体験ブースを開催しました。高校生の進路選択のため、中部圏内の4つの臨床検査技師養成校の協力を得て、学校紹介を行いました。さらに、子ども向けの企画(習字の展示、白衣体験、ホタルの発光実験など)をスタンプラリー形式で開催したことで、たくさんのブースに積極的に立ち寄っていただくことができました。●市民公開講演市民公開講演では、登勉医師より「尿や一滴の血液でがんがわかるってホント?」と題して、臨床検査の重要性と限界について、参加された県民の皆さんにも理解しやすい言葉で講演いただきました。会場からも自分の病気についての質問が出るなど、有意義な市民公開講演となりました。●臨床検査の正しい知識とその普及・啓発今回の企画は、単なる「健康フェア」ではなく、臨床検査の正しい知識とその普及・啓発を目的としました。さらに臨床検査技師の認知度を高めるための催しとして開催しました。行列ができて順番待ちとなりがちな検査コーナーを主目的としなかったことにより、著しい検査待ち時間も発生せず、来場者とスタッフの会話も弾み、質的向上が図れたと強く感じました。今後も、愛知県民の健康増進に寄与できる活動を継続していきたいと思います。全国「検査と健康展」平成29年度中央会場 ―愛知県―

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