Pipette Vol.19 Spring 2018
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●グッジョブ・技師のお仕事ゲスト 林家たい平7うれしいですよね。秩父の人情だったり、助け合いだったり、お祭りや食べ物、荒川が流れる盆地の風情とか、本当にいい町だと思っているので、自画自賛でなく、自分たちの中にある原風景というか空気感を一度味わっていただきたいと思います。多少モクモクしますが、ホルモン焼きも有名です。―さすが秩父の観光大使!秩父銘仙(着物)というお土産もあるし、若者には「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」というアニメの聖地でもあります。映画に主演して―企画・主演された映画『もういちど』は、ほろっとくる人情噺で、親子愛の物語でもあり、落語の魅力がたっぷり詰まっていました。あの映画は英語版もあって、これから2020年の東京オリンピックのときに、歌舞伎や相撲だけではなく、日本の落語の魅力を知っていただけるのではないかと思いますね。―演技も感心しました。また映画を作ってみたいのでは?今度、「地産地消」というテーマで映画を撮っている女性監督が埼玉県の寄居町を舞台に『おくれ咲き』という映画を作ります。僕も出演します……。―すごい。もうしっかり俳優さんですね。インタビューを終えてなんだか同窓会の雰囲気で楽しくお話を聞くことができました。(取材 平成29年10月28日)      *次回は、いつも明るくさわやかな俳優の渡辺徹さんをゲストにお迎えします。体調管理のお話を含め、どうぞお楽しみに。島監督に聞く―どのような映画になりますか? 高齢者の雇用問題や、熟年の恋など、テーマは軽くありませんが、個性的な登場人物によって、メリハリのある面白い内容になると思います。―主演にたい平さんを起用したのは? 顔じゃないでしょうか(笑)。 中年になって、よいお顔になられたと思います。 あと、とてもまじめな方であること。 まじめに映画を作っていますので、もの作りに夢中になれる方を選びました。想像力豊かなアーティストを。監督・脚本 板屋宏幸主演 林家たい平©「もういちど」製作委員会(平成26年公開)林家たい平Hayashiya Taiheiプロフィール●1964年埼玉県秩父市生まれ。落語家・俳優。1987年武蔵野美術大学造形学部卒業。1988年林家こん平に入門。1993年NHK新人演芸コンクール優秀賞受賞、2000年真打昇進。2008年第19年度(第58回)芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。2004年より師匠こん平の代役として『笑点』に出演、2006年より『笑点』正式メンバー。2017年ユーモア大賞2017受賞。武蔵野美術大学芸術文化学科客員教授。落語関係のCD、著書多数。2014年映画『もういちど』を企画・主演・落語監修。―首都近郊、自然と人情がひっそり息づく埼北西の盆地。ちいさな職業紹介所を舞台に、訳アリな困窮者たちが織りなすふれあいとぶつかり、大人の恋。あわせて高齢化社会の活力を描きます―(公式サイトより)監督・脚本・編集 島春迦出演 林家たい平 熊谷真実 結城美栄子ほか(平成30年秋公開予定)

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