Pipette Vol.20 Summer 2018
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●グッジョブ・技師のお仕事ゲスト 渡辺 徹3いので、先生から「徹さん、うまくいきましたよ」って言われて思ったのは、「カツ丼食べたい!」(笑)。何も食べたくないという病状だったのに、心臓に血がいきわたったと感じた瞬間に、です。元気というのはこういうことか、と(笑)。美食家になろう先生からは術後に「今回は処置をしたのであって、治療は自分でするんです。これからの生活が治療ですよ」と言われました。食生活や生活のリズムなど、いわゆる生活習慣の改善が治療なんだと。でも、先生はにっこりと笑って「まあ、病院のようには食事管理もままならないから、少しは緩むのはしかたないですが」と、病院を送り出されました。退院後はしばらく妻の手料理です。「これ少なくないかい?」「いや、これくらいよ」という毎日。その後、病院で定期検査を受けると、「少し栄養失調になっています」(笑)。今では笑い話で、結局は素人療法だったわけですが、夫婦は二人三脚です。いろいろ勉強しながら身に付けていくわけです。本当にいい先生にお世話になりました。先生からは「渡辺さん、美食家になりましょうよ」と。今までは味わうことなく流し込むように、呑み込んでいませんでしたか?いろいろな食べ物に興味を持って、賞味しながら咀そ嚼しゃくするのが美食家ですよと。なるほど!と思いましたね。それからは過激な運動ではなく、30分以上1時間未満のウォーキング、犬も飼って愛犬との散歩です。いろいろ経験して一番いいダイエット法は、「続けられること」なのだと気づきました。毎食のカロリー計算も必要ですが、自分の感覚で、1日トータルで食事のバランスをとれるようになりました。―そうした生活態度が大事ですね。できれば1週間単位のバランスが重要です。ウォーキングも20分くらいから脂肪が燃焼し始めるので、ちょうどよい負荷で、ばっちりです。家族へのメッセージ検査にも2週間に一度行くようになりました。なぜ、そうした変化が起きたのか。それは僕の調子が悪くて苦しんでいると

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