Pipette vol.27 2020.4 Spring
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に振り回されないことです。 例えばゴールデンタイム。22時から2時ぐらいまでで、その時間に寝ると、肌もいい状態を保てて、良質な睡眠が得られると言われています。でも、私たちの仕事は、夜中まで仕事をすることもありますから、夜10時に寝られることはほとんどありません。 「ああ、今日も10時に寝られないから、またお肌がボロボロになるわ」と思うわけですが、そう思うだけで実際に肌がボロボロになるのです。 不思議ですが体が反応するのです。でも、ちょっと待てよと。ゴールデンタイムという概念は、人が決めたもので、もともと地球は丸いし、どこからどこまでという時間は勝手に割られているわけだからみたら、まさにゴールデンタイム。朝5時に寝てもゴールデンタイムだと思ったら、すごく気が楽になって、体調がよくなるものです。 人が決めた概念に振り回されるのではなくて、自分で自分のことをよく理解して、「大丈夫!」と言ってあげると、大丈夫なのです。気持ちをそのように持っていくことがとても大事です。余計なストレスに晒されることなく、ストレスゼロを心がけています。「大丈夫!」と声かけしてください。……。「今、イタリアは何時?」と確かめて―今後も芸能活動と研究を並行されるのですね。 スタンスは変えずにやっていこうと思っています。―いとうさんの生き方に共鳴して、もっと頑張らなければと思う方も多いと思います。 私は、頑張らなければいけないというメッセージは送りたくないです。そうではなくて、人間の体がどれほどすばらしいかを知ってほしいと思っています。私たちが何もしないのに、怪我をしたらRNAで転写して、修復されていくわけですから、何かをすごく頑張るというよりは、こういうすばらしい体を蔑ろにしないで、大事にしていただきたいです。―大切なメッセージですね。 必死に頑張って今の私があるというより、もう少し緩いところがいいのではないでしょうか。55歳になって、肌は疲れてくるし、朝、起きたら髪もボサボサだけど、それでも、「今日も大丈夫」と言ってあげるのが大事です。それだけで大丈夫な気持ちになるものですよ。―そのほかに、何か気をつけていらっしゃることはありますか。 気をつけているのは、いろいろな情報インタビューを終えて 可憐な容姿からは想像できないくらいしっかりとした意見を持ち、ご自分の研究や興味のあることに関しては熱く語るお姿が印象的ないとうさんでした。芸能活動と主婦業、学業を成立させて、ご自分の目標をやり遂げるバイタリティに、今後の芸能活動や研究者としての活躍にも期待させれるインタビューとなりました。 次回は、現役時代、第72代横綱稀勢の里として活躍。現在は親方として後進の指導に当たる荒磯親方をお迎えいたします。どうぞお楽しみに。自分自身に「大丈夫!」と声かけ6|Pipette女優・タレントいとう まい子Ito MaikoGuest:いとう まい子プロフィール : 1964年愛知県生まれ。1982年『ミスマガジン』初代グランプリを受賞。2010年早稲田大学人間科学部eスクールへ入学し、予防医学、ロボット工学を学ぶ。2014年3月卒業。同年4月から同大学修士課程へ進学し、2016年3月修了。同年4月から同大学博士課程へ進学。現在は、芸能活動と研究を並行させながら、AIベンチャーのエクサウィザーズと介護予防ロボット「ロコピョン」を共同開発中。*The interview

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