Pipette Vol.4 Summer 2014
4/8

4うんです。なりたいと思っても状況がそうならないというのと、もう1つは、自分から手を上げたくないという女性がすごく多いです。―ありますよね(笑)。ただ、私が専攻長や学部長をやって、総長になってきた経過を自分自身で、自分の内面を観察していると、明らかに見える景色が違ってきます。自分の研究だけやっているというときと、十何人かの組織での立場、今は教職員、学生を含め4万人ぐらいの組織の長なんですけれども、その景色は全然違うわけです。責任を取らなければならないから全体に目配りをする。できるだけ広く見ようとする。今までは非常に見方が偏っていたなと、そういうことがわかります。女性は、そういうことに執着はしないけれども、そういう地位に就いたときに見え方が変わるんだということは知っておいたほうがいいと思います。―私たちの会は十年後くらいには女性会員が8割を超えると予想しています。役員の中に女性が最低でも半分はいて、女性の立場から発言できるような運営ができることを考えていかなければいけないと思っているんです。そのことはすごく大事なことだと思うんです。やはり、声が届かないわけですから。女性がもっと変わっていろいろなところに出ていくとしたら、世界の女性たちのために何かできないだろうかとか、そっちかもしれません。そういう役割意識というものができてくれば、もっと多くの方たちが自分で手を上げる。戦前から、いろいろな女性たちがいて、いろいろな働きをしてくれたわけで、はじめは選挙権だってなかったわけです。運動の結果、そういう積み重ねで今になっている。今、おっしゃったような役員が男女半々の時代というのが来るかも知れないですね。―検査技師に女性が増えてきた理由や時代的背景はいろいろ考えられますが、この3月に答申された当会の第4次マスタープランでは、女性技師の活躍を応援しようと、いくつかの課題が提示されています(抜粋別掲)。一方で、検査技師という仕事を男子学生にも進路選択の1つにしてもらえるよう職業広報活動を行っています。女性トップで業績は―ヨーロッパでは、女性がトップになると一時的には業績が急激に伸びるけれども、それがだんだん頭打ちになるという話を聞きました。しばらくは上がるけれども、途中から伸び悩む?なら、そうならないようにしないと(笑)。―自分の場合は、わりと小さいところから突っ込むところがあります。それはわかります。「あっ、それ、私がやりましょうか」とか。「それは総長がやる仕事ではないのでやらないでください」といわれます(笑)。今まで、そうしてきたからこれもやらなきゃ、あれもやらなきゃというように思ってしまうんですよね。でも、それは役割という意識が、女性はまだ薄いのかな。入会年8070605040302010014,00012,00010,0008,0006,0004,0002,0000男性女性入会年度別男女会員女性比率67%  近年入会では75%女性比率S27〜29S30〜34S35〜39S40〜44S45〜49S50〜54S55〜59S60〜H1H2〜6H7〜11H12〜16H17〜21H22〜25第4次マスタープラン答申書(平成26年3月9日)より抜粋●女性役員の登用●女性技師の部局新設と連携●女性技師の活躍に対する就労支援●女性技師間のネットワーク作り

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です