Pipette Vol.4 Summer 2014
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5―割と女性は執着するので、それは絶対にやめないといけないなと。たしかに偏ってしまうかもしれませんね。それは私も気をつけなくちゃいけないですね(笑)。だから、もしかしたら、そういう女性の特性が続いてしまうと業績が頭打ちになってしまう可能性はあるかもしれません。もっと大局的に見るとか……。勉強になりました。―私たちも、会長としていろいろなことが来ると思います。組織への批判のつもりで会長を批判するということが起きます。私の立場からいうと「総長が女だから駄目なんだ」ということが出てくる可能性はありますよね。私が専任教員になったときに私の指導教授からは、男の人の3倍、働きなさいって。そうしないと1人前に見てもらえませんよって。時間に遅れてはいけないとか、なんでもきちっとしていないと駄目で、お金のことで疑われてはいけないとか、全部に気をつけていかないと「やっぱり女は駄目なんだ」と。着物は勝負服―先生はいつもお着物を着られているのですか。江戸学ということで、テレビや講演、インタビューではできるだけ着るようにしています。昔は綿パンにTシャツやワイシャツ、ジャケット。男の人のようでした。講演に行くときに、それでは失礼ですし、キャリアウーマン風のスタイルというのも違う、それはいやだなと思っていたら、母が「自分の着物があるから、それにしてみたら」と。若いときに地味な着物を着るというのは、そんなに悪くないんです。―着物を着られると心がしゃんとするとか、気持ちが違うとかあるようですね。重心が落ちるんじゃないかと思います。それこそ腹が据わるんです。姿勢もよくなりますし、たしかに怖くなくなるかもしれませんね(笑)。―勝負服ですね(笑)。そうですね、是非、お2人もイベントのときは積極的に着るようにしてください(笑)。インタビューを終えてあっという間の1時間。女性の活躍について先生のご経験からお話を伺うことができ、とても参考になりました。(椙山)とても素敵な女性でした。凛として品があってクールでお茶目な方でした。(岡本)次回は東日本大震災による津波被害の中、宮城県石巻で最善を尽くしたゲストによる鼎談となります。お楽しみに。●グッジョブ・技師のお仕事ゲスト 田中 優子プロフィール●1952年横浜市生まれ。法政大学卒業後、専任講師、同助教授、教授を経て、2012年4月、社会学部長に就任。2014年4月、法政大学総長就任。1986年、最初の単著『江戸の想像力』により芸術選奨文部大臣新人賞受賞。2000年『江戸百夢』でサントリー学芸賞、芸術選奨文部科学大臣賞受賞。『サンデーモーニング』(TBSテレビ)のコメンテーターとして政治社会問題にも鋭く切り込む。田中優子Tanaka Yuko男の人の3倍、働きなさいってそうしないと1人前に見てもらえませんよって

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