Pipette Vol.5 Autumn 2014
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6たちって、日本中を救う力を持ってる」と感じたんです。2週間ぐらい子供たちと遊びました。子供たちの遊び部屋を作るというボランティアを始めて、一緒に遊んだ中で、まず「オブジェを作ってみたい?」と聞いたんです。子供たちは、すぐに「作ってみたい」と答えました。瓦礫の中からおもちゃとかを引っ張り出していたので、触ることへの抵抗はまったくなかったようです。大人の方も、瓦礫の山から棚とか、タンスとか、引っ張り出して生き抜いていたので相談すると、抵抗なく「面白いんじゃないの」と。作り出すと子供たちは、もう夢中になって、一日ダーッと作って、楽しんで作った感じでした。最初、避難所の中に展示したんですが、大人の方たちが笑ってくれたんです。ビクビクしながらやったわけですが、すごくうれしかったですね。その後、作品を知って全国からお声かけがあり、各地で展示してきました。元気が出る、感動したという感想が多く寄せられました。イタリアから展示のお誘いを受けたのは1年後くらいです。ワタノハキッズ、イタリアに渡る―近江社長も偶然ですけれどワタノハキッズの大先輩ですよね。近江 はい(笑)。―特別な小学校なんでしょうか。近江 やんちゃなんですよ。犬飼 やんちゃですよね(笑)。近江 ぼくは浜育ちで、みんな小学校の中でも喧嘩するし、中学校では、ほかの中学校と喧嘩してくるような感じですね。荒いのが好きなんです。で、それを自慢してしまう地域なんです。―子供たちはイタリアで展示会をしてワークショップもやるわけですが、渡波の近くから、その昔、支倉常長が奇しくもローマへ向けて出航しました。犬飼 イタリアに住んでいる日本人の方で、オペラのファッションデザイナーの方が動いてくれたんです。展示するギャラリーは博物館でしたけれども、イタリアの小学校に渡波の子供たちと行って一緒にオブジェ作りをしました。材料は小学校でいらなくなったもの、捨てようとしているものをかき集めてもらって作りました。イタリアの子供たちはセンスがよかったですね。さすがだと思いました(笑)。近江 デザイン立国だから(笑)。犬飼 そうそう(笑)。常にアートを見て育っているので、すごく上品でしたね。期待と評価の中で―壁新聞はアメリカ・ワシントンDCにあるニュース博物館に常設展示され、ワタノワタノハキッズの作品から

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