Pipette Vol.6 Winter 2015
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●グッジョブ・技師のお仕事ゲスト 鈴木明子5インタビューを終えて当日、それまでのスタイルから一新、肩までのヘアスタイルで颯爽と取材会場に入ってこられました。お聞きしましたところ、インタビュー当日の朝にふと思い立ってイメージチェンジされたとのこと。印象そのままに、とても爽やかで前向きな方でした。次回は、ソムリエの田崎真也さんをゲストに迎えます。お楽しみに。●世界で活躍している人が、何も悩みがないかのように世界中の氷の上で笑っていられるのは、 何もないからではなくて、いろいろなことを乗り越えてきたからなんです。●どうでもいいことでは悩まないですから、悩みがたくさんあるということは、 自分が本気で取り組んでいることがたくさんあるからで、無駄なことではないと思ってほしいです。●私も、病気をしたことは遠回りだと言われたときに、 「絶対に、そういうふうには言わせない、見返してやる」って、どこかで思っていた部分があります。●他人と比べてばかりいると、「自分ってどんなだったっけ?」という状態に陥ってしまいますから、 自分がどういう基準を持っているかというのは、すごく大切なことだと思います。●リンクに立っているのは私一人ですが、今、自分がここに立っていられるのは、 コーチたちがいて、親がいて、家族がいて、友だちがいて、応援してくださるファンがいるから。 その表舞台に立っているのが、私だというだけで、一人ではないんです。●私が表舞台に立つ主役ではなくて、表に立つ人という役割だという意識を持ってリンクに立つと、 気持ちがすごく楽でした。病気で休んだこともあり「ここに立てているだけで幸せ」と思えました。●さいたまスーパーアリーナの1万8000人の前で緊張しない人なんていないと思うんです。 緊張して当たり前、緊張しないほうが逆におかしいなと思うと、ちょっとクスッと笑えるんです。 緊張していることを受け入れるだけで全然違うんです。●私の場合、引退までの最後の1年は、プロスケーターとして滑るために、 残さなければいけない実績作りと思っていました。オリンピックはゴールではなくて、通過点とするために頑張ろうと。 だから、競技をやめても淋しさはなく、もう次のステージに向かっていこうという気持ちでした。 思ったよりもスッキリと移行できたかな。●夢でもある振付師になれたら、スケーターたちのターニングポイントになるようなことをしたい、 私が振付師に感じたことを、もっと多くのスケーターに感じてもらいたい、そう思っています。●不思議ですよね。「楽しい」と「楽」は同じ字を書くのに…。今の仕事は楽しめていますが、楽ではないです(笑)。プロフィール●1985年愛知県豊橋市生まれ。6歳からスケートを始め、15歳で全日本選手権4位となり注目を集める。大学進学後に体調を崩したが2004年に見事復帰。2009~2010グランプリシリーズ(中国)初優勝、同年グランプリファイナル3位。2010年バンクーバー五輪8位入賞。2012年世界選手権銅メダル。2013~2014年全日本選手権初優勝。2014年ソチ五輪団体5位。個人8位入賞。著書に『ひとつひとつ。少しずつ。』『壁はきっと越えられる』他。鈴木明子Akiko Suzuki鈴木明子流思考法ブレイク スルー!

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