Pipette Vol.9 Autumn 2015
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6第9回1838年11月号ショパン (フレデリック・ショパン)ポーランド生まれの、前期ロマン派音楽を代表する作曲家・ピアニスト。作品の多くはピアノ独奏曲で、ピアノの詩人と呼ばれた。フランスの文筆家・作家で男女同権運動家でもあった自由奔放なジョルジュ・サンドと出会う。1938年から約10年間、6歳年上のサンドは恋人として、最後は看護師としてショパンを支えた。サンドは知人への書簡でショパンを「子ども」「小さな天使」「受難者」などと表現した。サンドの子らを巡るいさかいから2人は別離するが、最後まで想い合っていたともされる。39歳没。ショパンさま 男性28歳検査結果報告書※「神が構想された人間性は、海の向こうのマヨルカ島では、自分たちに少しの利益をもたらすためにしか、存在しない。……腹黒く盗癖があるが、無垢なこの獣たち」と島民のふるまいに憤慨し、サンドは約3ヵ月間の滞在に終わった旅行記『マヨルカの冬』の中で「猿の島」と表現した。異議ありません悪いが家は貸せないなこんな猿の島(※)は出るわ!今回は失敗ねでも私には旅が必要よ!食料もあんたらには売れないもう、沢山!※本編はフィクションです。貸せるような馬車もないよパリではショパンとサンドがサンドの子らとスペイン・マヨルカ島に「愛の逃避行」とのうわさが……いざ、島についてみると―女がズボンタバコを吸っていたひどいなあの2人は結婚もしていないようよミサにも顔を出さない肺結核です 悪い血を  抜きます!  伝染しますイヤです  !マヨルカ島の、空はトルコ玉、海はラピスラズリ(瑠璃)、山はエメラルド、そして空気は天国の色         (ショパン)検査項目検査結果胸部X線画像右上肺野に空洞がみられる 白血球数(WBC)8,800/μL C反応性蛋白(CRP)6.3 mg/dL(高値)抗酸菌塗抹検査<喀痰>1+(陽性)PCR遺伝子検査<喀痰>結核菌群 陽性インターフロンガンマ検査0.55 IU/mL(陽性)

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