臨床検査技師の仕事
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10呼吸機能検査 味覚検査は、電気味覚計を使い味覚を測定する電気味覚検査と、味がついている紙を舌の上に置いて感じた味を回答してもらう濾紙ディスク法検査があります。 嗅覚検査は、5種類の基準臭のにおいを嗅ぎ分けられるかを調べる基準臭覚検査と、ニンニク臭を感じるようになる注射液を静脈に注射して、ニンニク臭を感じ始めてから消えるまでの時間を測定するアリナミンテストがあります。味覚・嗅覚検査 聴力検査は耳の聞こえを調べる検査です。高い音から低い音までのいろいろな周波数の音を聞いて、その音がどのくらいの大きさまで聞こえているかを調べます。ヘッドフォンや振動子で音を伝えます。また、言葉をきちんと捉えられるかを調べる聴力検査もあります。聴力検査生理機能検査国内の慢性閉塞性肺疾患(COPD)は530万人と推定され、世界的にも患者数の増加が予想されています。呼吸機能検査は患者さまの努力が検査結果を左右しますので、疾患の早期発見のため技師も一緒になって努力致します。また近年では肺年齢が提唱され検査結果も分かりやすくなっています。加藤政利(日本医科大学 多摩永山病院中央検査室) 呼吸機能検査とは、息切れ、呼吸が苦しいなどの症状があるときに、呼吸器(肺・気管など)の状態を調べるために行われる検査です。呼吸の際に、空気の出し入れが上手くいっているのか? 肺で酸素の取り込みが上手くいっているのか? などが調べられます。 肺の病気の診断・重症度を調べる場合や、治療効果の成果を見るときにも行われます。技師からの一言

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