臨床検査技師の仕事
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15古市将大さん東海大学医学部付属八王子病院小木曽菜摘さん日本医科大学 多摩永山病院小田萌李さん一般財団法人博慈会 博慈会記念総合病院生理機能検査室自分の姿勢次第でどこまでも追求していける仕事臨床検査技師になり、早4年目を迎えました。入職時より病理検査・細胞診検査に携わり、日々業務に励んでおります。仕事を覚えてからも、まだまだ知らないことが多く、勉強会や学会に参加する度、奥が深い仕事であると実感させられます。医療は日々進化しているので、就職してからも認定資格等の取得など、どんどんステップアップして知識や技術を追求し、身につけたものを患者さんへ貢献できるところにやりがいや面白さを感じます。生理機能検査に進んで平成29年から生理機能検査室に入職しました。生理機能検査は自分の知識や技術が直接検査のクオリティに直結し、自分の技術・判断一つで検査結果が左右されてしまうこともあります。何より患者さん相手なので、ただ結果を求めるのではなく相手を思いやりながら検査を進める必要があり、検査の正確性や速度に加え患者さんへの気遣いが非常に大事だと痛切に感じています。ただ、そうして検査をすることは、より患者さんの辛さや訴えに寄り添い、患者さんが病院を信頼して治療を進めていける一助になれるのではと考えています。患者さんの現状を適切に検査結果として報告し、患者さんの為になる働きをすることが、検査技師としてのやりがいだと思っています。医療現場のエキスパートとしてこの春に着任してまだ3ヶ月の新人臨床検査技師です。私は検体検査を担当し、採血業務も行っています。採血は痛みを伴うため、患者さまの多くはとても緊張しています。採血時に緊張すると血圧が下がったり、心拍数が少なくなったりして気分が悪くなることがあるので、いかにリラックスして採血を受けて頂くか、検査技師のコミュニケーション能力が試されます。採血後の患者さまからの「ありがとう」という言葉はなによりも嬉しく、また明日もがんばろうという気持ちになります。臨床検査技師の業務は多岐にわたり、医療現場のスペシャリストとして、とてもやりがいを感じられる職業だと思います。「選んだ理由は?」

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