日臨技による臨床検査室の精度保証認証制度について
(社)日本臨床衛生検査技師会(以下当会)では、平成19年度より臨床検査データ標準化事業を実施し、検査成績の信頼性向上に取り組んでいます。
これにより、データ標準化事業が全国的に浸透し、施設間検査データの互換性は高まってきました。
今後とも引き続き検査データの信頼性を維持管理するために、当会主催の外部精度管理調査およびデータ標準化事業に参加し、信頼性が十分保証されていると評価できる施設に対して、精度保証臨床検査室として認証する制度を発足することになりました。
本年度は基幹施設とパイロット地域の検査室を対象とし、平成22年度からは全国展開を進める予定です。


認証の手順(案)

申請検査室は所属の都道府県技師会認証委員会に申請書類を提出し、認証基準に従った審査を行い、要求事項を満たす施設を日臨技認証委員会に申請します。



日 臨 技 標 準 化 事 業
(外部精度管理調査・データ標準化事業)

(評価結果)↑  ↓(認証)

都 道 府 県 技 師 会 標 準 化 事 業
(地域精度管理調査・データ標準化事業)

(申請書類)↑  ↓(認証書)

各 臨 床 検 査 室



認証基準(案)
1.当会主催の外部精度管理調査
 * 申請時から遡って4年以上参加していること
 * 許容正解を外れた項目/参加項目の比率が毎年10%以内であること

2.都道府県主催の外部精度管理調査
 * 継続して参加し、評価時の許容正解の項目が8割以上の良好な結果を得て
    いること。

3.当会主催の臨床検査データ標準化事業
 * 基準的測定法が確立している検査項目は、施設内で標準化を実践している
    こと。
 * データ標準化事業の実施項目について、内部精度管理を行い記録がある
    こと。
 * 外部精度管理及び内部精度管理において、不適合な測定値がみられた場合
    、対策がなされた記録があること。

4.人的資源
 * 検体検査室に、当会会員で臨床検査技師免許を有する技師が常勤している
    こと。
 * 臨床検査の精度管理に関する研修会に年1回以上参加していること。


認証範囲、認証基準、認証手順等については 詳細.PDFファイル2を参照ください