Pipette Vol.10
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12JAMTトピックス一般社団法人日本臨床衛生検査技師会では、本年8月31日から9月4日まで、神戸市において第32回世界医学検査学会を開催します。●28年ぶりの日本開催 世界の臨床検査技師は、IFBLS(International Federation of Biomedical Laboratory Science)という国際組織を運営しており、わが国からは当会が加盟団体となっています。このIFBLSは2年に1回、加盟国が持ち回りでホスト国となり、世界医学検査学会を開催しています。この国際組織の前身にあたるIAMLT(International Association of Medical Laboratory Technologists)時代に、第18回学会(図1)をわが国として初めて担当しました。それから28年ぶりに奇しくも同じ神戸市での開催(図2)となります。●学術と文化の交流 世界から集まる臨床検査技師が最新の臨床検査に関する知見を発表し、日本の文化に触れていただく機会となります。学会テーマは、「国境なき臨床検査の革新~基礎から応用まで~」(International Innova-tion of Laboratory Medicine〜Basic and Advanced〜)です。●オールジャパンで対応 同時期に同じ神戸市で開始される第63回日本臨床検査医学会学術集会、第65回日本医学検査学会、第11回日本臨床検査学教育学会学術大会とも連携し、さらには、国内の臨床検査関係6団体で国内組織委員会も構成して、この国際学会の成功に向けて取り組んでいます。「臨床検査技師」って? 季刊誌 ピペット 発行月 平成28年1月 Vol. 10 冬号 発行元 一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会    〒143-0016 東京都大田区大森北4-10-7    電話:03-3768-4722 FAX:03-3768-6722pipette@jamt.or.jpJAMTとはJapan Association of Medical Technologistsの略です。昭和27年に日本衛生検査技術者会という前身組織が設立されて以来、65年の歴史を有する職能団体です。本誌名は検査材料などを吸引する検査器具メスピペットに由来し、読者からの声も「吸い上げ」て愛読されるミニコミ誌作りをめざしています。★本誌の閲覧配布にご協力いただける施設を募集中です。上記までお問い合わせください。学会ホームページhttp://www.ifbls2016.org/図1図2ムラコニミ★チーム医療と臨床検査技師の仕事(その7)医療安全と臨床検査について医療施設では専任の医療安全管理者を配置し、院内感染対策や医療機器の安全管理を行うとともに、職員の研修や発生した事故の分析なども行って、医療事故の発生を防止する努力をしています。医療安全管理者は厚労省が定めたプログラムを履修し、さらに継続的な学習が義務づけられていますが、日本臨床衛生検査技師会でも講習会を開催して、医療安全管理者の育成を行っています。とくに、患者さんの誤認や検体の取り違えを起こさないよう、採血や生理検査の折には、プライバシーに配慮しながら、氏名・生年月日・カルテ番号などを確認させていただいています。臨床検査分野においても、医療安全の取り組みについてご理解、ご協力をいただきますようお願いいたします。(U)

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