Pipette Vol.13 Autumn
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12JAMTトピックス第32回世界医学検査学会は、平成28年8月31日から9月4日まで神戸市で開催され、成功裏に終了しました。2回にわたりその概要について紹介します。●30カ国を超える参加 日本も含めたIFBLS(International Federation of Biomedical Laboratory Science) の加盟国だけでなく、非加盟国を含め、34カ国の臨床検査技師約1200名、国内で臨床検査を学ぶ学生・教員約900名と、2000名を超える参加者数となりました。Opening Addressでは、臨床検査技師でもある伊達忠一参議院議長が出席され、参加者に対して、歓迎のメッセージを送られました。7つのアワード受賞者の発表後、東京芸術大学出身者で構成される「藝○座」により日本舞踊が披露され、海外からの参加者に日本の伝統文化を紹介しました。学会初日から2日間、Student Forumでは、各国の学生代表者が、臨床検査技師の将来について語り合いました。(上・下)Opening Address(8月31日)(右)Student Forum発表者「臨床検査技師」って? 季刊誌 ピペット 発行月 平成28年10月 Vol. 13 秋号 発行元 一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会    〒143-0016 東京都大田区大森北4-10-7電話:03-3768-4722 FAX:03-3768-6722pipette@jamt.or.jpJAMTとはJapan Association of Medical Technologistsの略です。昭和27年に日本衛生検査技術者会という前身組織が設立されて以来、65年の歴史を有する職能団体です。★本誌を施設内のコーナーに常置して来館者の方に無料領布いただける施設を募集中です。http://www.jamt.or.jp/books/pipette/本誌のバックナンバーは電子ブックでお読みいただけます!ムラコニミ★東日本大震災から熊本地震を思う(その2)東日本大震災後に御嶽山噴火、そして熊本地震が発生、また想定外の大災害である。東日本大震災では被災地の惨澹たる状況を見て、現実を受け入れることができなかった。そして大津波で突然亡くなった家族や友人の死という現実との対峙が待ち構えていた。この死を受け入れ、故人を忘れないという思いを持ち続ける被災者は、その後、死者と共に生きて行く術を持つようになる。このように私たちは、災害を経験してこの災害を忘れるように、もしくは忘れないように、ではなくて、災害のすべてを受け入れて共に生きることではないかと思う。そして「良いことも悪いこともいつかは回ってやってくるのが自然の鉄則である」ということを心に刻みたい。(Ⅰ)

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