pipette_vol14_winter_2017
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2日本人の母を持つオーストラリア人の歌手サラ・オレインさんに二つの母国を持つ感覚についてうかがいました。聞き手 片山 博徳(日本医科大学多摩永山病院病理診断科・病理部)(日本臨床衛生検査技師会国際担当執行理事)臨床検査の世界にふれて―第32回世界医学検査学会へのご出演お疲れ様でした。その直後にステージ衣装のままこのインタビューを行っていますけど、いかがでしたか。お声をかけていただき光栄でした。臨床検査については、オーストラリアでも同じで、その存在は知っていましたが、詳しく知る機会がありませんでした。今回出演のオファーを受けてから、技師会の英語サイトも読ませていただきましたが、私自身とても勉強になり、役に立ちました。いろいろな方にもっと広まってほしいと感じます。先ほど、オーストラリア技師会の代表として学会に参加されたロビン・ウェルズ会長との対話でも、「オーストラリア国内でもそれほど臨床検査技師の存在は知られていない」とのことでした。―今回の学会への出演で臨床検査技師について知っていただくきっかけになり、検査がどのように役立っているか、こういう集まりがあるということもサラさんに宣伝していただけたらと思っています。そうですね、存在を知ってもらうことが第一ですね。実は、私の家は、がん家系なんです。そして、私のヴァイオリンの先生もがんで亡くなっているんです。タバコを一度も吸ったことがないのに、肺がんで……。60代くらいの女性でした。―60代ですと、まだ若いですが、いまは2人に1人ががんにかかって、3人に1人ががんで亡くなります。若いからといって、がんにならないということはない時代です。君が代を歌う―去年、障がい者の生活支援を行う大分県

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