pipette_vol14_winter_2017
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●グッジョブ・技師のお仕事ゲスト サラ・オレイン3の社会福祉法人「太陽の家」の記念式典で、天皇・皇后両陛下の前で日本国歌を歌われました。今回の学会では、秋篠宮同妃両殿下の前で「君が代」を歌われましたね。皇室と何かご縁を感じますか。もちろんとても光栄なことだと思っています。私の父は外交官でしたから、天皇・皇后両陛下とはお目にかかっているんです。父はもう亡くなってしまいましたが、私が昨年両陛下にお目にかかれたことを父に伝えたかったですね。そういう意味で、とても強いご縁を感じています。そして、去年、今年と続けて日本国歌の独唱ができたというのは、ほんとに名誉なことと思います。―伴奏のないアカペラというのはとてもいいですね。外国の方も、言葉の意味はわからなくても、メロディーがいいと言いますよね。そうですね。「君が代」は本当に神秘的で、ほかの国の国歌とはまったく違っています。―私は学会運営関係の仕事がタイトな中で、サラさんの歌を聞かせていただきました。第一部の「君が代」だけでなく、開会セレモニーの第二部では、ジブリ映画の主題歌や次回の学会開催国イタリアを舞台にした映画のテーマ曲を歌っていただきましたね。スーッと気持ちが落ち着いたといいますか、またこれで最後まで頑張れるかなと(笑)。あら(笑)。とてもうれしいです。世界の臨床検査技師が集まって―神戸市で開催するこの世界学会には、IFBLSという国際組織の33の加盟国のみならず、未加盟の国からも臨床検査技師が参加しています。 今年から、サラさんの母国オーストラリアが新たに加盟しました。これもご縁ですね。ロビン・ウェルズ会長にはステージでサラさんへの花束贈呈を行っていただきました。オーストラリア出身で、女性という共通点はありますが、彼女はまったく違う分野で活動されています。はじめてお目にかかったのに、それでも一瞬で、憧れというか、尊敬の念を持ちました。私の知らない臨床検査の世界ですが、女性としてはじめてのリーダー(会長)に選ばれて活躍されているわけですからね。女性の技師さんが多いそうですが、彼女がリーダーになって組織をよくしていこうという強い意思を感じました。この出会いも大切にしたいと思いますね。ブリスベンに行ったら会いに行こうかしら。日本という母国―サラさんは、お母さまが日本の方で、日本の大学に留学されて、その後、歌手デビューされたのですね。母国というのは、どういうイメージでしょうか。日本で育ったわけではないのですが、ふる里のように思いますね。―日本語はいつ勉強されたのですか。東京大学に留学してから深く勉強しましステージでロビン・ウェルズ会長から花束を受ける

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