Pipette Vol.21 Autumn 2018
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12JAMTトピックス12一般社団法人日本臨床衛生検査技師会は、平成30年7月豪雨により被災されたすべての皆さまに対し、心よりお見舞い申し上げます。●「平成30年7月豪雨」支援活動を展開「平成30年7月豪雨」は平成30年(2018年)6月28日以降、西日本を中心に北海道や中部地方など全国的に広い範囲で記録された、台風7号および梅雨前線等の影響による集中豪雨です。7月6日17時10分に長崎、福岡、佐賀の3県に大雨特別警報が発表され、続いて19時40分に広島、岡山、鳥取、22時50分に京都、兵庫と、一日で8府県に大雨特別警報が発表されました。翌7日12時50分には岐阜県にも大雨特別警報が発表され、翌8日5時50分に高知、愛媛の2県にも大雨特別警報が発表されました。最終的に運用を開始して以来最多となる計11府県で大雨特別警報が発表され、平成に入ってからの豪雨災害としては最悪となる死者200名以上の被害を出すこととなりました(※)。※内閣府非常災害対策本部8月21日付発表によれば、死者221名、行方不明9名、重症者68名。●DVT検診活動を実施今回の災害に対して、政府は7月24日付で「激甚災害」に指定し、被災した自治体が行う道路や橋など、インフラ復旧事業や農林水産業の支援で国の補助で賄うこととしています。当会も、平成28年熊本地震への支援活動から得た経験をもとに、広島県庁および愛媛県庁からの依頼により、おもに避難所を中心としたDVT検診(エコノミークラス症候群予防検診)を行ってきました。この活動は、被災県の広島県臨床検査技師会や愛媛県臨床検査技師会の所属会員、平成28年熊本地震におけるDVT検診活動に参加経験を有する臨床検査技師とともに実施したものです。(前11ページに活動の詳細を掲載)「臨床検査技師」って? 季刊誌 ピペット 発行月 平成30年10月 Vol. 21 秋号 発行元 一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会    〒143-0016 東京都大田区大森北4-10-7電話:03-3768-4722 FAX:03-3768-6722pipette@jamt.or.jpJAMTとはJapan Association of Medical Technologistsの略です。昭和27年に日本衛生検査技術者会という前身組織が設立されて以来、67年の歴史を有する職能団体です。★本誌を施設内のコーナーに常置して来館者の方に無料領布いただける施設を募集中です。http://www.jamt.or.jp/books/pipette/本誌のバックナンバーは電子ブックでお読みいただけます!ムラコニミ★認定臨床化学・免疫化学精度保証管理検査技師認定検査技師 Vol.5TVニュースでも、広島県内で行われたDVT検診の映像が報道されました。(出所:テレ朝NEWS 平成30年7月22日)当会のホームページでは特設サイトを設置しています。臨床化学とは、肝機能や腎機能、脂質代謝や耐糖能など体の状態を調べる検査で、免疫化学は、ホルモンや腫瘍マーカーなど生体がもつ免疫機能の状態を調べる検査です。近年は、自動化された機器を用いて血液や尿などの検体を分析していますが、日々、精確な検査結果を迅速に報告し、診療に役立てるにあたって、正確さと精密さを担保する必要があります。総合病院だけでなく、一般病院、健診センター、登録衛生検査所などでも、統計学的な手法を用いて、日内・日差変動を把握し、データの質を保証しています。この資格は、臨床化学・免疫化学に携わる臨床検査技師が、検査結果の品質を担保するための知識と技術を兼ね備えていることを、試験で認定します。一般社団法人日本臨床化学会と共同した認定制度として、2014年に設置されました。(O)

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