Pipette Vol.25 Autumn 2019
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12JAMTトピックス「臨床検査技師」って? 季刊誌 ピペット 発行月 令和元年10月 Vol. 25 秋号 発行元 一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会    〒143-0016 東京都大田区大森北4-10-7電話:03-3768-4722 FAX:03-3768-6722pipette@jamt.or.jpJAMTとはJapan Association of Medical Technologistsの略です。昭和27年に日本衛生検査技術者会という前身組織が設立されて以来、68年の歴史を有する職能団体です。★本誌を施設内のコーナーに常置して来館者の方に無料領布いただける施設を募集中です。http://www.jamt.or.jp/books/pipette/本誌のバックナンバーは電子ブックでお読みいただけます!ムラコニミ★細胞検査士臨床検査技師が取れる資格 Vol.1細胞検査士は、人体から採取した細胞材料を顕微鏡で観察して、がん細胞だけでなく、がん細胞と紛らわしい細胞を発見することが主な業務となっています。この細胞診は身体に大きな負担をかけることなく(尿や喀痰など)精度の高い検査ができるため、集団検診や治療効果の判定や経過観察にも用いられます。細胞検査士の認定試験は1969年に開始されて、約7500名が認定されています。学会認定試験の受験資格は、臨床検査技師の資格取得後に、①1年以上細胞診の実務経験を積んだ者、②細胞検査士養成所(2施設)あるいは養成コースのある大学(9大学)の卒業、卒業見込者となっています。この資格は5年ごとの更新制度があり、日々、最新の知識を得ることにより高い精度を保っています。(K)令和元年度8月7日(水)・8日(木)の2日間、子どもたちが広く社会を知るための夏休みイベント「こども霞が関見学デー」が開催されました。日本臨床衛生検査技師会は臨床検査振興協議会の一員として参加加盟団体である日本衛生検査所協会、日本臨床検査薬協会、日本臨床検査専門医会の協力者とともに厚生労働省で臨床検査の啓発活動を展開してきました。●厚生労働省「こども霞が関見学デー」……このイベントは「~子どもたちの未来のために、社会を広く知るための各府庁の施策と親子体験活動~」をテーマに、文部科学省をはじめとする各府省庁が連携し、子どもたちに業務説明や省内見学などを通して、親子のふれあいを深め、子どもたちが夏休みに広く社会を知る体験活動の機会として、平成8年より開催されています。私たちのブースは、「うんちやおしっこ・血液を検査するとどんな病気がわかるかな?」と、「白衣を着て臨床検査を体験してみよう!」を企画し、子どもたちにさまざまな臨床検査を体験してもらいました。具体的には、血液検査(血液細胞の働きの説明、血液細胞の顕微鏡による観察、血液細胞動画の説明)のコーナー、おしっこ検査のコーナー、うんち検査のコーナーでそれぞれの検査を体験することができ、多くの家族連れが訪れ、大いににぎわいを見せていました。中でも、子どもたちが疑似便を用いて便潜血検査を体験するうんちの検査では、真剣に検査に取り組む姿やパネルを用いた説明を聞く姿勢に、将来の臨床検査技師としての姿を重ね合わせることができました。この体験を通して、これから進路を決めていく小中学生とそのご家族の方に、臨床検査について関心をもっていただくことができ、また、子どもたちの反応や親御さんの様子などから、臨床検査についての理解が深まり、意義のあるイベントになったのではないかと思います。子どもたちに血液細胞について説明をする当会宮島喜文会長(参議院議員)

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