Pipette vol.33 2021.10 Autumn
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血液型占いや血液型での性格診断など、私たちの身近でもよく目にするようになった血液型。こういった占いや診断でよく目にするのはA型、B型、O型、AB型で表現されるABO式血液型ですが、血液型の種類は他にも約300種類ほどあるのを皆さんご存知でしょうか。代表的なものとしては他にはRh式血液型があり、ABO式血液型に続けて「+」や「­」でよく表現されます。実はこのRh式血液型もCcDEeと5種類あり、前述した「+」や「­」で表されるのはこの中のDについてとなります。いずれも血液型は両親から遺伝によって受け継がれます。さて、私たち臨床検査技師は、このような血液型に関する検査も担当します。血液型を調べたり、血液の中に他の血液型に対する抗体を保持していないかを調べたりします。特殊な場合を除いては、これまで輸血を受けたり妊娠したりした経験のある場合に、こういった他の血液型に対する抗体を保持する場合があります。輸血が必要となった患者さんに対してはこうした検査を行って、ひとりひとりの患者さんに合った輸血用血液製剤を選択します。さらにその選択した製剤と患者さんの血液との反応をあらかじめ調べることで、安全で効果的な輸血に繋げています。臨床検査技師とは…  1ます。『採血』は、病気の診断、病状の把握を行うために必要な医療行為の一つであり、体の中を流れる血液を検査するために採取します。採血は、国家資格を有する臨床検査技師や看護師が担当し、十分な知識に基づき、安全性の高い手技で行います。採血によって、まれに神経損傷などの合併症(併発症)を引き起こすことがありますが、その危険性よりも血液採取による検査診断が重要であると医師が認めた場合に行い採血「血液型と輸血」臨床検査技師のつぶやきピペトンピペ子臨床検査技師のお仕事を広く周知させるべく誕生したマスコット。本誌に登場し、わかりやすく解説してくれます。Pipetteマスコットキャラクター

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