Pipette vol.35 2022.4 Spring
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  i    5CLUB」というものをつくりました。僕が野REDSTARBASEBALLCLUBを通じて伝としては、力になりたいということを今は思っています。パラスポーツは車いすを使う競技の方たちもたくさんいるので、競技用の車いすを作ったりすることも考えています。このようなところで少しでも練習の費用になったらいいなと思っています。―プロ野球選手というと体格も体力も並外れているイメージなのですが、そんな中で赤星さんが確固たるレギュラーポジションを掴み、維持されるためにどんな努力をされたのでしょうか?決定的にプロの中で差が出るのは準備の仕方です。準備というのは、どの職種、競技、仕事についても必要なことですよね。準備とは、試合に入るまでの、体調をどのようにコントロールして試合に入っていくか、という準備もありますが、頭の準備も重要です。過去のデータを見ながらシミュレーションするのですが、例えばピッチャーと対戦する攻略法などでしょうか。準備をしっかり整えて試合に臨めるかが決定的な差を生んでいると思います。143試合ある中で、ほぼ毎日しっかり取り組んで臨めると、大きな差につながるのではないかと僕は思っています。これはプロ野球に限らず、他のお仕事をされている方たちにも言えることだと思います。―赤星さんは、いつまでもスタイルも良く若いイメージがありますが、健康面で何か気をつけておられることはございますか?―車いすの話を少しお聞かせいただきたいと思っています。現役時代から車いすを盗塁の数だけ寄付をされていて、今もそれを継続されているという、この辺の活動についての思いや今後について。車いすの寄贈活動は、姉が看護師をやっていたということもあって、病院や施設等の話を聞いたときに、車いすの数は十分足りていないと、小さいときの記憶が頭に残っていました。僕はプロ野球選手になったら何か社会貢献活動をしたいというのをずっと思っていました。当時、メジャーリーガーが当たり前のようにそういう活動をしているのを目にしていたのですが、僕が活動し始めたときは、まだ日本球界では多く活動をされている方はいませんでした。この活動をしていく上で、いろいろな人と知り合うきっかけがあって、その中でやりたいと思ってるけど、どうしていいか分からない人や、それほどお金があるわけではないから何をしていいか分からない、どうしたらいいか分からないという人が、すごくたくさんいるということが分かりました。そこで「みんなでやれば怖くない」という発想から「Rngof Red」というのを立ち上げました。―少年野球についてもレッドスターベースボール倶楽部を運営されておられます。設立の経緯などお教え頂ければと思います。これは選手時代に立ち上げたものです。野球をやりたいと思った子供が、近くに野球チームがなかった時の受け皿になれば良いと思っていました。社会人野球や大学野球や高校野球の枠を広げようと思っても、それ以前の野球人口が減ってしまったら、そこに行く人たちも少なくなってしまうので、中学校野球に目を付けて「REDSTARBASEBALL球でいろいろ教えてもらったことなどを、え、中学時代にたくさん学ぶことで、高校、大学、社会に出てから生かしてほしい、あるいは仲間の大切さなどを感じながら中学校を卒業してもらえればいいかなということもありました。そういう意味でつくったというのが、このチームの一つの大きな部分かなとは思います。―今後、新たにお考えになっておられることがあったら、その一端でもお話し頂けないでしょうか?僕は東京パラリンピックで何か自分が今までやってきたことを踏まえて、力になれないかという思いがありました。オリンピックのアスリートと違ってパラリンピックのアスリートたちは、活動拠点や周りを支えるスポンサーなどがすごく少ないのです。パラリンピックのアスリートの方たちの応援というのを、同じアスリート出身の人間車いすの話レッドスターベースボール倶楽部を運営新たな考えチャンスの掴み方

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