Pipette vol.36 2022.7 Summer
2/12

肝臓に脂肪が溜まりフォアグラ状態になる脂肪肝。今や日本人の3人に1人が脂肪肝といわれています。従来は軽い病気と考えられていました。しかし最近、脂肪肝が肝硬変や肝臓がんへと進行する可能性があり、様々な生活習慣病のリスクも高めることがわかってきました。お酒を飲まない人や若い女性にも脂肪肝になる人が急増しています。脂肪肝とは、食べ過ぎや運動不足により中性脂肪を主とした脂質や糖質が肝細胞内に異常に蓄積した状態をいいます。肝臓疾患をひきおこす原因物質である脂質により肝細胞の30%以上に脂肪が蓄積している場合に脂肪肝と診断されます。画像検査をするのですが、一番簡便なのは超音波検査です。健康診断や人間ドックで肝機能の異常値が発見されることが多くほとんど自覚症状がありません。そのため気づかないうちに進行すると以下の症状があります。 ・倦怠感・疲れやすい ・腹部膨満感 ・腹部のつるような痛み ・食欲がない最悪、肝硬変、肝臓がんになるので、肝機能異常があれば早めの検査をおすすめいたします。臨床検査技師とは…細胞診は体内から排出された細胞を顕微鏡でつぶさに観察して、それらの細胞から良性(りょうせい)、悪性(あくせい)を推定する検査です。肺がんや子宮がん、乳がんなどの早期発見に非常に重要な役割を果たしています。「細胞検査士」という資格を持った臨床検査技師がひとつの細胞も見落とさないように顕微鏡と日々向き合っています。さいぼうしん細胞診検査「脂肪肝」臨床検査技師のつぶやき   1Pipetteマスコットキャラクター臨床検査技師のお仕事を広く周知させるべく誕生したマスコット。本誌に登場し、わかりやすく解説してくれます。ピペトンピペ子

元のページ  ../index.html#2

このブックを見る