Pipette vol.37 2022.10 Autumn
11/12

8µg/mLのビタビタミンには、水に溶けにくいビタミン(A、D、E、K)と、水に溶けやすいビタミン(B、C)があります。後者は取り過ぎたとしても、比較的早くに排泄(はいせつ)されてしまいます。しかし、ビタミンの摂取量が長期に不足した場合(食事性)や、体内における吸収・利用障害・消費量が増えた場合(消耗性疾患)などでは、ビタミン欠乏症(けつぼうしょう)を発症することがあります。水溶性のビタミンであるビタミンCは、排泄されやすく体内に貯蔵されている量が少ないために欠乏症を引き起こすことが知られています。とくに人は、体内でビタミンCを合成することができないので、食事からビタミンCを摂取しなければなりません。実は、人以外の多くの哺乳類はブドウ糖からビタミンCを合成することができます。ビタミンCは、化学名アスコルビン酸と呼ばれ、骨や腱などのコラーゲンの生成に必要な化合物です。毛細血管・歯・軟骨などを正常に保つ働きがあるほかに、皮膚のメラニン色素の生成を抑え、日焼けを防ぐ作用や、ストレスや風邪などの病気に対する抵抗力を強める働きがあります。鉄吸収の促進も働きの一つです。ビタミンCが不足すると、コラーゲンが合成されないために、血管がもろくなって出血を起こしやすくなります。これが壊血病(かいけつびょう)という病気です。壊血病は、口腔の粘膜、歯肉などから出血を認めるほか、イライラする、顔色が悪い、貧血、筋肉減少、心臓障害、呼吸困難などが特徴です。治療にはビタミンC製剤の内服はもちろん、新鮮な野菜や果物を摂取することが効果的です。喫煙者は血液中のビタミンC濃度が低値を示すことが知られています。また、最近の研究ではビタミンCの抗酸化(こうさんか)作用が注目され、がんや動脈硬化の予防や老化防止にビタミンCが有効であることが期待されています。健康な人には、だいたい5ミンCが蓄積されています。そのストック量が50µg/mLを切ると様々な症状が現れ始めると言われています。ビタミンCが不足して鉄分が不足すると、赤血球の数が減ってしまい、さらに赤血球の中に含まれるヘモグロビンという赤い色素量が減少することで貧血を引き起こします。5〜16円滑にすすめる役目があって、絶対になくてはならない栄養素です。でも、体の中ではほとんどつくることができないので食事などによって補わなくてはなりません。 人に必要な栄養素は、タンパク質、炭水化物、脂質、ミネラル、水分のほかに、ビタミンがあります。ビタミンには体の中の代謝をビタミンビタミンの種類ビタミンCビタミンC欠乏症低色素性貧血その通り!ビタミンタンパク質炭水化物ミネラル脂質10|Pipette     ...  参考厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』ホームページ(https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/16.html)ビタミンを含む食品の一例倦怠感便秘頭痛目まい疲労感動悸etc..ビタミンC不足が原因だったのね、、

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る