(1臨床検査技師のつぶやき臨床検査技師とは…健康を維持するために、自分の身体の状態を把握することは大事です。そのためには何か自覚症状を感じる前に健康診断を受けることは一つの方法です。健康診断と聞いたときに思い浮かべるものには「健診」と「検診」があり、どちらも「けんしん」と読みますが、なぜ漢字が違うのでしょう。広辞苑第七版によると、「健診」は、健康診断の略とあり、病気の予防・早期発見などのために医師が行う診断と記載されています。いわゆる「メタボ健診」などをいいます。一方「検診」は、病気にかかっているかどうかを検査するために診察することと記載されており、特定の病気を早期に発見する「肺がん検診」「大腸がん検診」などを指します。例えば会社などに勤めている方は、会社で健診があるかと思いますが、これは労働安全衛生法でその実施が義務付けられており、働いている方は受診しなければいけません。また市町村等の自治体は、健康増進法に基づき、一定年齢の住民に対して各種のがん検診を実施しています。健康で長生きするためにも、日ごろから適度な運動を行い、バランスの取れた食事を心がけるとともに、生活習慣病の予防やがんなどの早期発見のためにも「健診」や「検診」を受診しましょう。spike)と呼ばれる、〝とげ〞のよう 脳波とは脳から生じる電気活動を、頭皮上に置いた20数個の電極により記録したものです。波のような波形が得られ、その波の周波数や発生場所から脳の病気を推測します。特に棘きょく波はな波形は〝てんかん〞発作の時に特有にみられます。その他にも認知症の診断に用いたり、睡眠時無呼吸症候群の診断のため一晩中脳波を記録したりしています。また、臓器移植の際、法的脳死の判定には必ずこの脳波検査が行われます。脳波「健診と検診」Pipetteマスコットキャラクター臨床検査技師のお仕事を広く周知させるべく誕生したマスコット。本誌に登場し、わかりやすく解説してくれます。検診?健診?ピペトンピペ子40〜74歳の方が対象となる「特定健康診査」
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