Pipette vol.39 2023.4 Spring
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あって、最近、シャンソンを少し勉強し始めました。役者をやっていると「ライブをします」と話すと「シャンソンを歌うのですか?」とよく聞かれます。女優イコールシャンソンのようなイメージがあるみたいですね。私も、シャンソンの歌の中にあるドラマ性のようなものを、もしかすると役者が演じるように表現できるのかも?と思うことがあります。色々な機会に役者さんの歌われるシャンソンを聴きにいきますが、ミュージカルを見ているような…それは一つの物語を見ているような感じで。先輩方の歌に触れて、シャンソンの伴奏者が家にいるのですから、これから私も積極的にシャンソンに挑戦していきたいなと思っています。―シャンソンを歌う時は、一般的にフランス語でしょうか?しょうか? 日本で歌う時は日本語のほうが多いです。原語のフランス語で歌唱される方も、勿論いらっしゃいます。因みに、「シャンソン」というジャンルはそもそも日本にしかないんです。シャンソンはフランス語で「歌」という意味になります。ですから、フランスに行ったら「シャンソン」っていうのは、歌全部がシャンソンです。私たち日本人がよく歌っているエディット・ピアフとかグレコなどはフランスの懐メロという感じでしょうか。フランスで今、流行している曲がシャンソンとして日本で歌われることはなかなかないのが現状です。 今シャンソンを歌っている女優さんは自分で翻訳している方がとても多いと思います。歌う本人が、自分で訳すことで自身の気持ちを入れながら言葉にすることはとても大事なことだなと思っています。最近は、私も自分で訳したものを歌うようにしています。―日本を代表するアコーディオン奏者であるご主人の桑山哲也さんとのステージ活動も活発に行われているご様子ですが、元々、音楽については、1989年に歌手としてルなどはありますか? 歌うことに関しては、ジャンルはあまり気にしていません。主人がシャンソンの歌の伴奏をメインで仕事をしていることも それとも英語なので音楽活動について3CDデビューをされています。得意なジャン

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