録音したものを聞くなど。読めば覚えちゃう人もいらっしゃいますし、いろいろですよね。―台本は書き込み派、それともきれいに使いたい派でしょうか? 私は必要な事は台本に何でも書きたいように書いています。最近は、フリクションペンを使って、ダメ出しや、アイディア等を書き込んで、自分で達成できたものはどんどん消して、最終的にきれいにするっていう感じですね。 また、台本の手直しがあったら即座に消して、正しいものだけを残してゆくタイプです。 私は、目からいろいろなものが入りやすいので、必要なものが真っ直ぐ、心に入るように、台本をきれいにしておきたい派かもしれませんね。―話は変わりますが、実はご主人の桑山さんと藤田さんの本『こんな僕でもやせました』を読ませていただきました。桑山さんを全面的に心から支える藤田さんの姿勢に深く感銘を覚えたのですが、自分自身のことではなく、周りの人をその気にさせるような、何かヒントを頂けると嬉しいです。 まず第一に、その人を愛している、というのが前提です(笑)。だからできる話です。愛があれば何でもできる、と思いませんか(笑)。周りの方とのコミュニケーションを取る時、その気にさせるコツと言うかどうか分かりませんが、相手の方の事を観察して、その人を知ることも大切だと思います。どんなことをしたら良いのかは、自分ではなくて、相手の事を一番に考える事から始まると思います。つまり、愛なんです。―本を拝見して、長所を捉え、ダメだしではなく、うまく乗せるような表現がとても印象的でした。日頃周りの方にもそのような「伸ばす言葉」は、自然にあふれて出てくるものなのでしょうか。 どうでしょうか。自分では意識していませんが、インスタライブ配信などで、悩み事相談を受け答えしていると、皆さん喜んでくださるので、もしかして言葉選びは的確にできているのかもしれないですね。―わたくしの働く病院には多くのリハビリ患者が通っておられます。ただ「頑張れ」だけではなかなかこちらの意図が伝わりません。誰でもその気になるような言葉があれば教えていただきたいです。 人それぞれ性格が違うので、難しい質問ですね。皆さんそれぞれ、その人なりに頑張っておられるはずです。日々の態度や会話から、その方の気持ちに寄り添うような言葉を見つけることが良いのだと思います。私が感じるのは、誰かに甘えられる人は「素直」な方だと思うのです。「できない」「無理」と愚痴を言えるのは、信頼しているから。自分の気持ちを正直に伝えられるというのは素敵なこと。「頑張ってるよ!でももう嫌だ」と話してくれる方には、愛を持って強い言葉で伝えることも良いかもしれませんし、我慢をして辛くても無口な人の心も読み解かなければいけない場面もあると思います。何より大切なのは、やはり「愛を持って接する、相手を思いやること」ではないでしょうか。―私たち臨床検査技師は、約10万人が全国医療機関でさまざまな医療検査業務を行っております。われわれ一般社団法人日本臨床衛生検査技師会の会員も約7万人を超えた医療職能団体ですが、臨床検査技師という職種があることを、ご存じでしたでしょうか? 私自身、よく知らなかったので、すこし調べたのですが…難しくて、調べてもよく分からなかったのです。―あまり患者さんの表に出ない職種なので、認知度が高くはないのでしょう。 実は「渡る世間は鬼ばかり」の作品中にオーディションで選ばれて出演した女の子人を伸ばす言葉選び臨床検査技師について5
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