Pipette vol.42 2024.1 Winter
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というようなうわさがいろいろとあり、しかも産婦人科に行くことは非常にハードルが高いような気がしました。今であればチームで婦人科にかかることがあると思いますが、個人で行くのは周囲の目もあるので「あの人、婦人科に行っていたよ」とうわさになるのも嫌で、とても敷居の高いところだと思っていました。しかも、もう5年以上ない状態だから、「なぜ放っておいたの」と怒られるだろうという恐怖心もあるので、いまさら言い出せない状況になってしまって行けませんでした。―現役を引退されて、その後ご結婚され、お子さまにも恵まれていらっしゃるかと思います。働く女性として、お母さんとして、今目指されていることや、何かこうしていきたいことがありましたら教えてください。 子どもが2人とも女の子で、今は小学校の5年生と3年生ですけれども、今の子どもたちは非常に発育が良くて、もうすぐ私の背を追い抜きそうです。私の初潮は遅かったですが、長女は間もなく初潮がきてもおかしくないところで、私と同じような思いを娘には絶対にさせてはならないと当然のことながら、まず思いました。自分の娘以外の子たちは置き去りでいいのかというと、そうではなく、私の失敗が二度と起こらないように反面教師にしていただけたらという思いで、公表しました。―近未来、あるいは遠い未来でも、今度はこのようなことをしてみようというご予定や夢のようなものがあれば、教えてください。 いろいろと何でもやってみたいです。マルチにいろいろなことに挑戦して、指導もやりたいです。海外に住んでみたい、ランナーが集まるバーをやってみたいなど、憧れやワクワクする気持ちを大事にこれから楽しく生きていきたいと思います。―最後になりますが、私たちは病院などで働く臨床検査技師という職能団体ですけれども、血液検査などの臨床検査や検査データなどに興味はありますか? 血液1滴や少量の尿でがんが分かるという検査は受けたことがありますので興味があります。何か疾患があれば、早期発見は重要ですよね。―はい、そのために定期的な健康診断が大事です。私たちのような臨床検査技師という職業の仲間に向けて、何かメッセージを頂くことはできますか? 病院施設などでのお仕事は、デスクワークが多いのではないかと思いますので、運動する機会も少ないのではないかと思います。まずはやはり体が資本ですから、体を動かすことで体と心の健康に努めてほしいです。皆さんも自らの体に気を付けて、国民の健康を守っていただきたいです。―我々も検査室を一歩飛び出し、ジョギングで心も体も軽くしてまた業務に戻りたいと思います。 責任感と負けたくないという思いで体を酷使してきた現役時代。引退された今は、各地でゲストランナーとしてマラソンの楽しさを伝えているそうです。 次回は、1990年代の読売ジャイアンツを支えた元プロ野球選手で、現在野球解説者、野球評論家、タレント、YouTuberにご活躍されているミスターパーフェクト、槙原寛己さんをお迎えいたします。とマルチインタビューを終えてこれからの目標プロフィール:1996年アトランタ五輪1万メートルで5位入賞、1997年アテネ世界選手権1万メートルで日本女子トラック長距離種目初となる銅メダルを獲得するなど、日本女子長距離界のトップ選手として国際舞台で活躍。その後マラソンに転向し、世界選手権で銅メダルを獲得。世界で初めて世界選手権のトラック、マラソン両種目でメダルを手にした。第一線を退いた後は、ゲストランナーとして全国のマラソン大会に出演している。マラソンランナースポーツコメンテーター千葉 真子Chiba Masako*6|PipetteThe interviewGuest:千葉真子

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