1 ; 睡眠時無呼吸症候群(SleepApneaSyndrome睡眠中に10秒以上の無呼吸状態を繰り返す病気で、特徴的ないびきや日中の眠気などの症状が見られます。睡眠中に空気の通り道である気道が狭窄・閉塞することで発生する閉塞性無呼吸と呼吸を調節する脳の呼吸中枢の問題によっておこる中枢性無呼吸に分類されますが、肥満などが原因の閉塞性無呼吸の割合が圧倒的に多くなっています。成人男性の約3〜7%、女性の約2〜5%にみられ、男性では40歳から50歳代が半数を占める一方で、女性では閉経後に増加します。睡眠時無呼吸症候群では高血圧、脳卒中、心筋梗塞などの疾患を高い割合で合併していると報告されています。また、運転中に意識を失うような睡眠に陥ることで、交通事故のリスクも高くなるとの報告もあります。診断には、簡易検査と脳波を含めた精密検査の2種類があります。簡易検査は外来でも可能ですが、精密検査には入院が必要な場合もあります。治療にはCPAP療法や減量、マウスピース治療、舌下神経電気刺激療法、外科手術などがあります。主流はCPAP療法で、圧の高い空気をCPAP機器よりマスクを通じて鼻や口に送り込み気道を広げて睡眠中の正常な呼吸を保つ方法です。良好な睡眠は健康の維持に最も必要であることが様々な研究で明らかになっています。生活リズムを調整し、十分な睡眠時間を確保しましょう。睡眠時間を確保しても日中の眠気が改善されないときには睡眠時無呼吸症候群が疑われます。疑われるような症状がある時には遠慮せずに医療機関の受診をお勧めします。SAS)とは臨床検査技師とは…血を造ることに関わるホルモンにエリスロポエチンがあります。体の中でエリスロポエチンはそのほとんどが腎臓で造られているので、腎臓が悪くなると血が造られにくくなるため貧血になります。現在では、腎臓が悪くて貧血になった人はエリスロポエチンをお薬として投与されています。このエリスロポエチン、最初は、1に再生不良性貧血の人の尿から日本人の手によってつくられました。すごいですね。それからお薬として開発され、現在に至っています。エリスロポエチン977年「睡眠時無呼吸症候群」臨床検査技師のつぶやきピペトンピペ子Pipetteマスコットキャラクター臨床検査技師のお仕事を広く周知させるべく誕生したマスコット。本誌に登場し、わかりやすく解説してくれます。
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