Pipette vol.45 2024.10 Autumn
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温麺(うーめん)江戸時代、白石城下、大畑屋鈴木味右エ門(大味)は胃弱の父のため旅の僧から教わった胃に優しい「油を使わない麺」を試行錯誤して完成させました。食事療法のお陰で父は元気に。親孝行の評判は時の片倉家のお殿様にも伝わり、温かい思いやりの麺「温麺」の名を賜りました。それから400年、塩を使わない「無塩」温麺も誕生。塩分の気になる方、赤ちゃんの離乳食に如何でしょうか?鬼小十郎まつり毎年10月上旬開催。「鬼小十郎」と名を馳せた二代目片倉小十郎(重長)と「日の本一の兵(つわもの)」と呼ばれた真田幸村の激闘「大坂夏の陣~道明寺の戦い~」を再現します。白石城を背に、甲冑武者、忍者隊、弓隊、鉄砲隊など、総勢120名のエキストラが合戦する様は迫力満点!毎年、男女問わず甲冑を着て戦える方(事前講習会あり)を募集しています。また、幸村が大坂城落城前夜、自らの子女を小十郎重長に託した史実にちなみ、幸村の娘「阿梅」の受け渡しを俳優・声優を目指す学生キャストが演じます。白石城元和の一国一城令以後も仙台藩は仙台城と支城である白石城の二城が許されました。幕府、伊達家への配慮から天守ではなく「大櫓(三階櫓)」と称します。1995(平成7)年に、補強金具を使わず昔ながらの工法で木造(国産材のみ)復元されました。臨床検査技師が地元を紹介!全国漫遊記冷やして食べても美味しい!ピペ子の豆知識!自慢したい自慢したい今回は宮城県白石市を紹介します。戦国武将ファンにはお馴染みの、伊達政宗の懐刀、片倉小十郎景綱の城下町です。歴史のある「弥治郎こけし」「鎌先温泉」、新しいスポット「宮城蔵王きつね村」「小十郎キッズランド」も人気です。氏名 :所属 :鈴木 里香みやぎ県南中核病院 検査部白石城の城下町として繁栄した白石市。数々の歴史と文化を生み、たくさんの歴史ファンが訪れます。民芸品には弥治郎こけしや白石和紙などがあり、1200年続く天然自噴の湯もあるんだって。発行月発行元発行人本誌のバックナンバーは電子ブックでお読みいただけます。https://www.jamt.or.jp/books/pipetteJAMTとはJapanese Association of Medical Technologistsの略です。昭和27年に日本衛生検査技術者会という前身組織が創立され、72年の歴史を有する職能団体です。がんには特有のニオイがあるらしい 最近、がんの一次スクリーニング検査として線虫の一種の化学走性(好きなニオイに近づき、嫌いなニオイから遠ざかる)を利用し、がん患者と健常者の尿を高精度に見分けられる検査キットが販売されています。また、古くから犬の嗅覚を医学に応用する研究は盛んに行われており、九州大学の研究では、大腸がん患者さんの呼気と便のニオイを犬に覚えさせ、実際の患者さんと健常人のサンプルを嗅がせたところ、呼気と便のどちらも感度91%以上、特異度99%で大腸がんの存在を検知できました。実際に線虫や犬ががん患者のニオイに関して、どの物質に反応しているのか分かっていませんが、そのニオイを特定できれば、近い将来は各家庭に備えてある便器で健康管理に役立てられる日が来るかもしれませんね。みんなに      トリビアコレクション!忘れないように写真を撮って友達にも送ろう!季刊誌ピペット本誌を施設内に常置して、来館者の方に 無料配布していただける施設を募集中です。Pipette令和6年10月 vol.45 秋号一般社団法人日本臨床衛生検査技師会〒143-0016 東京都大田区大森北4-10-7横地常広

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