Pipette vol.45 2024.10 Autumn
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 今回は、お笑い芸人、俳優、バラエティ番組、ラジオパーソナリティと多岐に渡りご活躍中の大竹まことさんをお迎えしました。 テレビ番組『ビートたけしのTVタックル』、ラジオ文化放送『大竹まことゴールデンラジオ』、ドラマ、映画などにも数多く出演され、幅広い年齢層から人気を集められています。お話上手な大竹さんにお話を伺いたいと思います。―大竹さんは、高校生の頃、TBSラジオ番組『パックインミュージック』のパーソナリティを務めた野沢那智さんと白石冬美さんに憧れ、ラジオDJになりたかったそうですね。実際に何か就活などされたのでしょうか? 高校生の時、「受験勉強している」と、うそをつきながら夜中の『パックインミュージック』をずっと聴いていました。このころラジオのパーソナリティはとても遠くの存在として憧れていまして、自分も「ラジオでこうやってしゃべって楽しくできたらいいな」という、夢にもならないようなことを考えていたことがあ気が付くと憧れが叶っていたラジオDJになりたかった劇団に入所、俳優を目指すが‥ i iThentervew大竹まことりました。それから何十年もたって、今ラジオ番組を月曜から金曜で18年もやっていることに自分でも驚いています。 高校生の頃は早く社会に出たいと思って、家を勝手に出てしまいました。本当にお金はなかったですけど、めちゃくちゃ楽しい時間を過ごしたと思っています。その時代は、高度経済成長期だったので、何かやれば食べていけるくらいにしか考えていなかったですね。世の中のことを知らなすぎというか‥ ただ、そう思っているうちに、将来のことを考えた周りの仲間は25から26歳くらいには、実家に帰って家を継いだり、生業のサラリーマンになったりしていましたね。僕は、「そのまんま何とかなるだろう」と思っていました。―結果的には今、素晴らしい生業で現在もご活躍されていますから、人生はどう転ぶか分からないところが、面白いなと思って聞いていました。―22歳で劇団の養成所をやめ、新たに結成した劇団の仲間には、シティボーイズのきたろうさん、斉木しげるさんの2人と俳優の風間杜夫さんが在籍されていたそうですが、俳優になろうと思ったのはどのようなきっかけでしょうか? 当時、やることが何もなくてバイトなどをしていましたが、その仲間が「俳優になりたい」みたいなことを話していました。そんな時、「俳優になりたいのなら養成所みたいなとこがあるから、そういうところに行かないと簡単にはなれないわよ」と、女性の先輩に言われていました。その時初めて養成所の存在に気づきました。それで、親に泣きついてお金を少し出してもらい、小山田宗徳さんが所属する劇団を受けてみようと思ったのがきっかけで、養成所に少し入りましたね。当時、親にお金を出してもらいましたが、少し怒っていました。実は私は双子で、もうGuest:大竹 まこと2|Pipetteタレント浦和医師会メディカルセンター検査部ゲスト聞き手The interview大竹 まこと神山 清志

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