臨床検査技師の仕事
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15長尾祥史さん弘前大学医学部附属病院吉田有里さん神戸大学医学部附属病院小杉山晴香さん静岡県立病院機構静岡県立総合病院日々勉強、自分次第で変えていける平成25年の春、国家試験の合格発表から間もなく、いまの職場で働き始めて早1年が過ぎました。せわしなく過ぎる日々の中で、いま私が感じることは「日々勉強」だということです。学生の間に勉強したことはもちろん、さらにそこから専門性を掘り下げていくということが自分の自信にもなり、それが検査を受けていただく患者さんの安心感にもなり、ひいてはこの仕事に携わることへのやりがいへとなるのではないかと思います。単調な仕事が多い、裏方、というイメージが強い職業ですが、自分次第でバラエティに富んだ、存在感のあるものに変えていけるのだと思います。医療スタッフとして活躍する先輩に憧れもうすぐ就職して1年が経ちます。私の病院では、臨床検査技師が糖尿病チームの一員として病棟に出向き、検査結果説明を行うこと、救命救急センターでの検査業務など、幅広く医療スタッフとして頑張っています。そんな中で、働く憧れの先輩に影響を受け、受身で仕事をするのではなく、「まずはやってみよう」という積極的な姿勢で仕事に向かっています。臨床研究にも取り組み、学会発表をめざし、私も高いモチベーションで挑戦しています。患者さんのために取り組む達成感ローテーションという形でいろんな部署を巡り、求められることが異なるということを実感しました。生理機能検査では、患者さんとのコミュニケーションが大切で、患者さんの検査に対する姿勢(理解ややる気)によって検査結果が変わってきます。入院患者さんの場合、体調の変化にも敏感に気づくことが必要だと感じました。1日1000件以上の検体検査は、迅速さと正確さが求められ、計画を立てて優先順位を決め、処理することが必要です。医師からの「検査結果まだですか」という問い合わせのプレッシャーを感じながらも、1日が終了したときの達成感があります。「選んだ理由は?」

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