福島の復興は長期で考えねばならない

 12月26日 朝から雪が舞う寒い日でしたが、津田執行理事、大花福島県臨床検査技師 会長に同行してもらい、福島医大の県民健康管理センターと、阿武隈山地を超えて南相馬市立総合病院を訪問しました。

 県民健康管理センターでは甲状腺検査を行う超音波検査技師の育成に関して打ち合せを行いました。
また、原発事故現場から23キロしか 離れていない、最前線の医療機関である相馬市立総合病院では、金澤病院長や嶋田臨床検査科技師長と面談しました。

 病院は津波による直接の被害はなかったようですが、地震・津波・放射能汚染という想定外の多重困難を乗り越えた、皆さんのその顔は穏やかで、優しさの中に仁愛がにじみ出ておられました。8名の臨床検査技師は表情も明るく、私たちを迎えてくれましたが、体験者でなければ計り知れない不安や苦悩を背負っているものと思います。

 "福島の復興は長期で考えなければならない"という大花会長の重たい言葉と、津波で平原となってしまった被災地や誰も取ることのない柿が寒村に目立っていたのが印象的でした。来年から現場の皆さんの想いに沿った支援をしっかり計画を立てて進めていきたいと思います。

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(会長:宮島喜文)

会長便り | 2012.12.31
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