実践で役立つ症例集。最新のWHO分類第5版に基づき,造血器腫瘍分類の記述を更新

内容
本書は,JAMT技術教本シリーズ『血液検査技術教本 第2版』の補足書として,ページ数の都合で十分に掲載できなかった症例を中心にまとめた症例集です。末梢血と骨髄標本の観察方法,正常細胞の形態の学習にはじまり,赤血球・白血球・血小板の各形態異常と症例,造血器腫瘍・その他の各章で構成されています。症例ごとに必要な知識や検査データ,形態学的な観察ポイントが,ベテラン技師の視点で系統的に整理・解説されています。
『血液検査技術教本 第2版』で学んだ基礎知識を振り返りつつ,実際の現場で生きる踏み込んだ内容を学習できるので,学生はもちろん,臨床検査の現場に就き,これから知識・経験を深めていこうとする若手技師にも最適な1冊です。
〈本書のポイント〉
・『血液検査技術教本 第2版』と合わせて学習することで,血液検査への理解をより深めることができる
・正常細胞,異常細胞の写真を豊富に掲載。細胞や数値のどこに着目してどのように考えるべきか,ベテラン技師の視点がわかる
目次
1章 末梢血と骨髄標本の観察方法
1.1 形態検査
1.2 血液細胞形態の観察
2章 正常細胞
2.1 正常細胞の概要
2.2 赤芽球系
2.3 顆粒球系
2.4 単球
2.5 リンパ球系
2.6 巨核球系
2.7 形質細胞
2.8 造血微小環境
2.9 分裂像
3章 赤血球の形態異常と症例
3.1 貧血における形態学的スクリーニング
3.2 奇形赤血球の概要
3.3 小球性貧血
3.4 正球性貧血
3.5 大球性貧血
3.6 赤血球の反応性変化
3.7 赤血球の先天性変化
3.8 赤血球への寄生
4章 白血球の形態異常と症例
4.1 白血球の形態異常の概要
4.2 細胞質の形態異常
4.3 核の形態異常
5章 血小板の形態異常と症例
5.1 血小板観察の概要
5.2 血小板の形態異常(大型血小板,巨大血小板が出現する疾患)
5.3 EDTAによる血小板凝集
6章 造血器腫瘍・その他
6.1 造血器腫瘍の概要
6.2 急性白血病(WHO分類による)
6.3 骨髄異形成腫瘍
6.4 骨髄増殖性腫瘍
6.5 骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍
6.6 悪性リンパ腫
6.7 その他
著者名 | 監修:一般社団法人日本臨床衛生検査技師会 |
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出版年月日 | 2025年1月28日流通開始 |
ページ数・判型 | 224ページ A4判 |
価格(消費税含む) | 5,720円(税込) |