認定臨床染色体遺伝子検査師

 「認定臨床染色体遺伝子検査師」(以下、認定師)制度は、2007年に日本臨床衛生検査技師会(以下、日臨技)と日本染色体遺伝子検査学会(以下、学会)との合同で発足しました。日臨技会員および学会員共に受験機会が与えられており、受験資格はそれぞれの会で規定されています。本制度の歴史は細胞遺伝学分野で最も古く、1990年「染色体分析一般技術認定者」として発足し、その後2004年「染色体分析技術認定士」へ名称変更しました。本認定師は染色体分野のみから開始しましたが、制度発足時からの懸案であった「遺伝子分野」認定師を2009年より開始しました。本認定師制度の目的は、
 1.専門知識および高度な技術に対応できる検査資格者を育成する
 2.染色体遺伝子検査の発展と普及を促進し染色体遺伝子検査の精度保証をする
 3.医療の安全と患者の安心を守り国民医療の向上に寄与する
と規定されています。すなわち、認定師制度は専門的・高度な資質を持つ検査者を育成することであり、認定制度が検査者育成に果たす役割と責任は大きいと思われます。また、認定資格取得の意義は個人の専門分野における知識と技術が一定水準以上にあることを第三者機関が保障することのみならず、認定師が能力や技能を発揮することは自施設のレベル向上と解析データ結果の精度および正確性を保証することに寄与します。試験は学科試験と実技試験の両方を行い、合否の判定は総合的に行います。この認定試験は、適切に検査実施ができるかを評価する試験のため業務経験は必要不可欠です。実技試験は、実際に検査を実施する上で必要な知識を中心に出題しています。染色体検査では核型解析を行うために必要になる知識や技術、また遺伝子検査では検査を行うにあたって必要になる事、核酸の抽出での注意事項などです。今後は、認定師として必要な能力を如何に評価するかを検討しながら、時代の要求に合致した認定師の育成に向けた制度を確立して行きたいと思っています。

(文責:園山 政行、南木 融、岡田 健)

認定試験

令和6年 認定臨床染色体遺伝子検査師制度 第17回認定試験開催日決定のお知らせ※実施要項を掲載いたしました。(7月8日付)

日時 令和6年11月24日(日) ※申込受付:10月1日(火)開始予定
場所 幕張メッセ国際会議場
参加費 受験申請料:20,000円 税込(審査料を含む)(クレジット決済のみ)*受験申請料は一切返金しません。
参加資格 一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会 会員ほか(臨床検査技師の場合は会員以外受験不可。)実施要項 受験資格 要確認
内容 令和6年 認定臨床染色体遺伝子検査師制度 第17回認定試験開催日決定のお知らせ※実施要項を掲載いたしました。(7月8日付)
募集人員 遺伝子分野:100名、染色体分野:50名(先着順)
申込締切 令和6年10月1日(火)〜令和6年10月31日(木)  (定員になりしだい締め切ります)

その他

(重要)【認定臨床染色体遺伝子検査師 制度規則改定のお知らせ】(2021年7月17日付)

日臨技認定センター主催研修会予定

令和6年度 認定染色体遺伝子検査師制度行列のできるスキルアップ研修会 PartXIII(オンデマンド配信)【申込受付開始 3月6日(水)〜】【募集人数枠を拡大しました。4月1日付】

日時 オンデマンド配信:令和6年4月13日(土)9時00分〜5月10日(金)23時59分 
場所 日臨技Web 研修会システムより視聴
参加費 5,000円(税込)※クレジット決済のみ
参加資格 一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会 会員
内容 令和6年度 認定染色体遺伝子検査師制度行列のできるスキルアップ研修会 PartXIII(オンデマンド配信) ※本研修会はオンデマンド配信のみとなります。
募集人員 100名⇒募集人数枠 150名に拡大しました。(4月1日付)
申込締切 令和6年3月6日(水)〜令和6年4月26日(金)

認定資格更新情報

更新料 5,000円(クレジットのみ) 申込締切 受付期間:2024年10月1日(火)〜11月15日(金)
対象 認定臨床染色体遺伝子検査師の資格を取得している者で、5年間の有効期間の最終年度を迎える(すなわち有効期間が2025年3月31日までの)下記の者。
1)第7回および12回認定臨床染色体遺伝子検査師試験における資格取得者。
2)その他、延免措置等の特例により対象となる資格取得者。
(有効期間の確認方法:会員専用サイト⇒日臨技会員メニュー⇒会員情報確認⇒日臨技認定資格歴)
新型コロナウィルス感染症拡大の影響で2020年度の一年間認定制度を凍結し、認定期間を一律に一年延長しております。)

認定資格者名簿

資格情報 令和6年4月1日現在

研修会承認申請情報(方法・様式)

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